見どころ紹介
ATTRACTIONS
46.鞍掛淵
街道が中野方川の上流に差し掛かる少し下に、大きな岩が重なり合い水は滝のように落ちている。中野方では最も景色のよい所だといわれている。淵のそばには『山の神』が祀ってあった。黒瀬街道は現在、県道からのダム入口辺りの道の上方を通り、途中下って、今は使われていないダム下の道へとつながっていた。その辺りにあったのが№48の『お花ぶち』である。鞍掛淵はその下流で街道沿いではないが、次のような話が残っている。
〇昔、この近くに1人の百姓が住んでいた。正直者でよく働く男だった。ある時、領主から馬を伴って働きに出るように指令があった。ところが男は貧乏でよい鞍がなかった。困り果てて考えあぐねた末に、神様にお願いすることにした。すると不思議なことに、夜、夢の中に神が現われ、「明朝滝つぼに来るように」とお告げ。男が正直に行ってみると、木に鞍がかかっていた。喜んだ男は、その鞍をつけて働きに出たということだ。それより『くらかけ淵』となったそうだ。
〇昔、六助という男が住んでいた。馬方をしていたが、働き者で毎日馬を連れては出かけていた。ところが、六助が日頃大切にしている鞍がとうとう壊れてしまい、仕事に出掛けることができなくなってしまった。困り果てた六助、日頃信心している山の神に事情を話しお願いした。すると「明朝 淵に来てみよ。自分の鞍が出来るまで10日間貸してやろう」と、山の神よりお告げがあった。喜んだ六助、行ってみると本当に鞍が準備されていた。六助はそのお陰で仕事をつづけることができ、十日目には鞍もできたので、借りた鞍を淵に返した。その出来事が村中の評判になり、やがて鞍の壊れた人が利用するようになった。その人たちも期限を守って返した。ところが、腹黒い人が現れ、いつまでたっても返さなかった。それ以来いくら願い出ても、願いを聞いてもらえなくなったということだ。当時この淵は『くらかせ淵』と呼ばれていた。年と共に呼び名が変化し『くらかけ淵』となった。
(長老 各務四郎八氏からの聞き取り 記録 各務孝吉氏)



中野方の昔話

小学生の絵日記



すべての絵日記は資料ページで御覧ください
他の見どころ
- 01.福地峠
- 02.坂折峠の待ち伏せ
- 03.殿様井戸
- 04.ねむのき(合歓木)橋(おさ(筬)橋)
- 05.馬頭観音様(ばとうかんのん)
- 06.小石塚と猪垣(ししがき)
- 07.わらじ売り場
- 08.赤河道(あこうみち)の道標
- 09.山の神・三界万霊塔(さんかいばんれいとう)・坂折鳥居場(さかおりとりいば)三十番札所(ふだしょ)
- 10.出店の辻
- 11.出店(でみせ)
- 12.下権現神社(したごんげんじんじゃ)と遥拝所(ようはいじょ)
- 13.まめがや
- 14.ちば坂(血取場)
- 15.穀止め(こくどめ)とため池
- 16.河合道の分かれ(山久の裏)
- 17.まんば(万葉)と馬三界万霊塔(うまさんかいばんれいとう)
- 18.薬師堂(やくしどう)
- 19.古市場(ふるいちば)
- 20.春日の杜(かすがのもり)
- 21.春日の杜の寄合(米騒動)
- 22.代官屋敷跡
- 23.麦屋(むぎや)
- 24.五十目坂(ごじゅうめざか)
- 25.阿羅本屋(あらもとや)(5区 現上近藤診療所本宅)
- 26.中切酒屋近藤家
- 27.大門(だいもん)(心観寺(しんかんじ)と山門跡)
- 28.赤羽根坂(あかばねざか)
- 29.八幡神社(はちまんじんじゃ)
- 30.坂口(さかぐち)
- 31.庄屋屋敷
- 32.郷蔵(ごうぐら)
- 33.高札場(こうさつば)
- 34.笠置神社(笠置神社前社)
- 35.さらし弘法(東濃新四國三十二番の札所)
- 36.石塔ヶ根(せきとうがね)(金毘羅様)・切井道(きりいみち)・大神様(おおがみさま)伝説、中世の村長浅山氏居住説
- 37.問屋-清水屋
- 38.笠神(かさがみ)
- 39.大日様
- 40.五倫(ごりん)
- 41.こだま石(谺石)
- 42.休ん場
- 43.馬橋
- 44.坂本屋(粉挽き家)
- 45.力石
- 46.鞍掛淵
- 47.大松(おおまつ)
- 48.お花ぶち
- 49.妻の神(さいのかみ)
- 50.ささば橋跡
- 51.笹場(ささば)・沓掛(くつかけ)
- 52.たがみ峠と石塚-御立山(おたてやま)と火道(ひみち)
- 53.殿様の御鳥屋(おとや)