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写真あり小学生絵日記民話

45.鞍掛淵

街道が中野方川の上流に差し掛かる少し下に、大きな岩が重なり合い水は滝のように落ちている。中野方では最も景色のよい所だといわれている。淵のそばには『山の神』が祀ってあった。黒瀬街道は現在、県道からのダム入口辺りの道の上方を通り、途中下って、今は使われていないダム下の道へとつながっていた。その辺りにあったのが№48の『お花ぶち』である。鞍掛淵はその下流で街道沿いではないが、次のような話が残っている。
〇昔、この近くに1人の百姓が住んでいた。正直者でよく働く男だった。ある時、領主から馬を伴って働きに出るように指令があった。ところが男は貧乏でよい鞍がなかった。困り果てて考えあぐねた末に、神様にお願いすることにした。すると不思議なことに、夜、夢の中に神が現われ、「明朝滝つぼに来るように」とお告げ。男が正直に行ってみると、木に鞍がかかっていた。喜んだ男は、その鞍をつけて働きに出たということだ。それより『くらかけ淵』となったそうだ。

〇昔、六助という男が住んでいた。馬方をしていたが、働き者で毎日馬を連れては出かけていた。ところが、六助が日頃大切にしている鞍がとうとう壊れてしまい、仕事に出掛けることができなくなってしまった。困り果てた六助、日頃信心している山の神に事情を話しお願いした。すると「明朝 淵に来てみよ。自分の鞍が出来るまで10日間貸してやろう」と、山の神よりお告げがあった。喜んだ六助、行ってみると本当に鞍が準備されていた。六助はそのお陰で仕事をつづけることができ、十日目には鞍もできたので、借りた鞍を淵に返した。その出来事が村中の評判になり、やがて鞍の壊れた人が利用するようになった。その人たちも期限を守って返した。ところが、腹黒い人が現れ、いつまでたっても返さなかった。それ以来いくら願い出ても、願いを聞いてもらえなくなったということだ。当時この淵は『くらかせ淵』と呼ばれていた。年と共に呼び名が変化し『くらかけ淵』となった。
         (長老 各務四郎八氏からの聞き取り  記録 各務孝吉氏)

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